ASUSから販売されたP5VDC-MXはDDRメモリとDDR2メモリの両方を使用できるVIAのチップセットを搭載したマザーボードです。
ですがこれはとても貴重なマザーボードで出回っている枚数も少ないです。
貴重な理由は、DDR1とDDR2が排他で利用できることなのですが、ドライバ類にWindows98SEがあることから、Windows98SEでDDR2が使えるマザーボードということになります。またこのモデルはバージョンが2つあり、後期の2.0バージョンはFSB1066のCPUやQuadコアが使えることでさらに希少性を高めています。
製品の仕様
SIZE:MicroATX
CPUソケット:LGA775
チップセット:VIA P4M800 PRO+VT8251
ボードサイズ:幅x奥行き 245×245 mm
■インターフェース
Serial ATA:SATA3.0G
IDE:Ultra ATA 133
PCI-Express 1X 1
PCIスロット 2
VGAスロット:AGP
オンボードRAID あり
オンボードLAN 10/100
オンボードオーディオ:Realtek ALC653
オンボードグラフィック:S3 Graphics UniChrome
と仕様もLGA775の中では優秀でもなくこの時代には次の新しいバージョンもありました。希少性が高い理由は
Windows98SEが搭載できるLGA775
この変態さはASUSでは珍しいケースです。ASRROCKのマザーでもLGA775を載せてWindows98SEがインストールできるものがあるのですが、このマザーの場合、メモリにDDR2が使用できるということです。
LGA775でメモリDDR2を使用できるWindows98SEがインストールできるPCは稀です。
そこが希少性が高いということです。しかもこのマザーはマイナー変更されていて、Rev2.0に関してはFSB1066まで対応しているということにあります。
XP発売の直後だったと思いますが、他にもっとスペックの高いマザーもあったので当時わざわざこのモデルを選択する人は少なかったでしょう。それにこのリビジョンになったことで出回った枚数も少なく希少性は更に高くなりました。
Revの見分け方
この時代のマザーはよくFSBが記入されていますが、このマザーにはありません。FSB1066対応はあとからBIOSの更新によって可能になったからでRev1では1066に対応しておりません。ボード上には小さくRev2.0と書かれているのみで、公式サイトにもバージョンの違いの記述すらありませんから、対応FSBが違うのにBIOSは同じ場所から選ぶということになります。
レビジョン前後に買ったときはその違いがわかりませんからくじ引き状態でした。
当時のやりとりが残っていたりします
当時の他の方の導入記リンク
価格.comのレビューや掲示板
これでQX6800やQ6600にDDR2メモリを搭載したWindows98SEが自作できます。※ただし、メモリは1ソケットあたり最大1GBまでで合計2GBまでしか搭載できません。残りの2ソケットはDDR1用で排他利用となっています。
動作テスト
経年変化も起きているようで白錆びが少し出始めていたため、テストは最小限で済ませました。コンデンサ類の破損が懸念されるためです。動作は無事終了しこの状態でWindows98SEを起動することができました。