2005/09/29 にGIGABYTEから発売されたハードウエア。
i-RAM という名称でRAMDISKをPCIで実現したハードウエアで、メモリを組み込んでストレージ(HDDなど)として使うことを目的としています。
メリットは速度面ですが、当時のストレージはHDDで、メモリはDDR1で速度もATA133と上限は130MB/sほどしか出ていませんでした。
そんな中このi-RAMが発売されたのですが、難点はメモリの分だけのストレージだったため、上限が現在もほぼ4GB程度(ECCには対応してないため、1枚2GBのDDRメモリは入手できない)しかないため、OSを入れるのには現状では難しいです。
ただし、ランダム4Kスピードは今のSSDと同レベルなのでまだまだここの点では現役として使えますが、すでにPCIもないマザーが増え、今はDDR4ソケットなどを使ったRAMDISKも使用できることから、このデバイスはかなりキワモノな部類に入っています。流通量も少なくネットでも見かけることはまずありません。
当時の記事
https://ascii.jp/elem/000/000/349/349936/
化粧箱
今回入手したものは幸いにも外箱から付属品まですべて揃っている商品でした。
中身
画像ではすでにメモリが4枚刺さっていますが、元々は付属していないので、ネットでDDR400メモリ1GB×4枚を入手しました。メモリの相性ですがこのデバイスでは同じものを使う限りメモリ相性はありませんでした。
ドライバ類、説明書も残っている貴重な状態です。
付属していた電池は使える状態ではない
同梱されいた電池は経年変化によるものなのか、かなり膨らんでいて危険な状態です。これは使用できないでしょう。
実際に組んで動作させてみる
無事動作確認がとることができ、新しいバッテリーを取り付けました。
SSD仕様でキビキビ動くWindows98SEにこれを使ってみました。
動作状態のスクリーンショット
動作環境
- M/B Asrock 775i65G
- CPU Intel QX6700
- MEM DDR400 1GB×2(944MB認識)
- SSD i-RAM 1GB×4
シーケンシャルはさすがにSATA1なので130MB/sどまりだったが、ランダムは1000MBのテストでも読み込み64MB/S 書き込み56MB/S と書き込みはいまいちだが読み込みは記述時期のSSDよりも早い結果が出た。
当然、Windowsの起動や動作もかなり動きは軽快に思えた。
いまはすでに手に入らないデバイスだが、Windows98SEでは十分使えそうだ。