ラジエター選び

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ラジエター選びというか選択は意外と簡単なように見えますが、実はこれがとても面倒なのです。
というのも、ラジエター選択の際に以下のような選択肢があります。

基本分類

空冷では吸熱と放熱を1つのヒートシンクで行いますがラジエターは吸熱したものを冷却水を介して温度を下げる働きをするもので、水冷の場合は吸熱と放熱が分離されています、水冷の場合は吸収した熱をPCケース外に放出することで温度管理がしやすいことが特徴です。室温以下に温度を下げることはできませんが、室温以下に下げると今度は結露の問題が生じてくるため、ショートのリスクを減らす意味では室温程度でしようすることが理想です。ただし、漏水によるリスクは常に伴います。

ラジエターにはファンの風を当てて冷却する”アクティブタイプ”とファンを装着しない自然放熱による”パッシブタイプ”の2種類が有り、それぞれに一長一短が有ります、用途によって使い分けたり併用するのが良いのではないでしょうか。

アクティブタイプはパッシブに比べてファンにより強制的に冷却能力を上げますが、ファンの騒音が発生します。パッシブタイプはファンを用いないため、無音ですが、冷却能力を上げるためにサイズが大型になったり、ポンプは必要なことから結果その騒音は発生します。

ラジエターサイズ(アクティブ型)

サイズは主に、

120、140、240、280、360、420、480、560とあり、表記はすべてmmです。

たとえば120だと120mmファンがつくサイズということになります。これが基本サイズになり、120mm2つ分、あるいは3つ分の長さが収まるケースを選んだりということになります。同じように140もあり、こちらは140mmなので120mmに比べて縦と横がそれぞれ2cmずつ大きくなります。現在売られているPCケースに装着する場合どのラジエターがつくのかPCケースを先に探すか、買ってあるケースに入れるかの優先順位を決める必要がでてきます。

ケースによっては120と140の両方が使用できるケースも売られています。

見た目重視で冷却をさほど気にしないのであればケース選びから入っても構いませんが、OCやビデオカードの冷却なども視野に入れる場合は、最低でも240サイズや360サイズが収まるケースかどうかを先に決める必要が出てきます。

厚み

ラジエターには厚みがあり

  • 薄型
  • 標準型
  • 厚型

のおよそ3種類が販売されています。

薄型の存在はケース自体がコンパクトな設計になっていて、ケース内入り口や女王部に納めたときにケースの内周とマザーとの距離があまりない場合に使用します。当然冷却能力は他のものよりも劣ります。

標準型はケース内に薄型より余裕があるときに使用できます。本来はこのあたりのラジエターが積めるケースを探してくるのが水冷化するためには必要だと思います。中には標準型をどうしても納めきれず、薄型を2か所に設置するという手法もあります。

厚型はかなり分厚くなっていて500mmを超える幅のものもあります。冷却能力は薄型に比べてはるかによくなっていますが、重量が大幅に増える事と、レジエターを通過させるときの風力も必要になってくることを考えておく必要があります。

素材

素材には銅、アルミ、ステンレス、銅製+アルミと何種類かあります。

各素材にはいろいろと特徴があります

アルミは加工がしやすいですが銅に比べて冷却能力が低い、ステンレスは加工がしにくく価格も高く冷却能力もそこまで高くないですが、錆びないので長持ちする、銅は加工もしやすく素材価格も安いのですが、錆びや腐食に大変弱い。

また各素材は直接冷却液に触れるため、電蝕の心配も出てきます。CPUブロック側の素材と合わせたほうが長期利用の場合は無難だと言われていますが、定期的に総交換する場合などはそこまで気にする必要はないかもしれません。

フロー方法

これはラジエター内の水の流れ方です。流れ方によっても冷却能力が変化します。この流れ方によりよく言われている圧力損失、通称”厚損”を考える必要が出てきます。

  • U-FLOW
  • X-FLOW

初めのローマ字の通り、U-FLOWはUの字型に冷却水が流れ、X-FLOWはX字型に冷却水が流れます。市販されている多くは製造方法が比較的簡単なU-FLOWが主流ですが、サイズの制限や厚みの制限があるため、X-FLOWでその差を詰めるために使用する場合もありますが、コスト的には割高になることもあります。

ライン数

ラジエター内のクーラントが通過する領域の広さと長さのことです。

これも様々なものがありますが、領域の長さも大きいほど冷却能力は良くなります。

フィン数

ラジエターにはFLOWに沿って取り付けられているコルゲートフィンが取り付けられており、そのフィンの数です。これもラジエターによって違います、フィンの数が増えれば、そのぶん放熱面積が増えますので冷却能力は上がります。しかし、能力が上がったからと言って能力通りに冷えるわけではありません。例えば同じサイズのラジエターでフィンの数が多くなれば、それはフィンとフィンの間の感覚が小さくなることを意味します。間隔が小さくなればその分熱が逃げにくくなりますが、よりパワーのあるファンを必要とします。ファンにパワーがなく放熱がうまくできなければ、フィンの数が多くてもかえってファンパワー不足による冷却能力が低下する場合も出てきます。ファンのパワーをあげれば騒音量が増えることも考えなければなりません。

またプレート型フィンというタイプもありますが、パソコン業界ではあまりみかけません。

アダプター形状

ラジエターとチューブを接続するフィッティング形状のこと意味します。

最近はG1/4がほとんどどなのでこのサイズで選んでおけば間違いないでしょう。初めからフィッティングが装着されているものもありますが、チューブサイズが固定されてしまうため、予算的な都合がない限りこれを選択する意味はありません。

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