タイトルではかなり分かりにくいと思いますが、775マザーボードに478のCPUを搭載するためのいわいるゲタです
型番は【PTCA-01】 になります。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090704/etc_mtg.html
ここで一度取りざたされましたが、それっきりです。ネット上にもほとんど紹介がありませんでした。
このころでわざわざ775に478を搭載する旨みはなく、誰得のパーツなのでそうなるでしょう(笑)
ということで現在2016年3月発売から7年たってからの利用となります。
国内ではすでに手に入りませんでしたので例によってアメリカから取り寄せました。
価格はなんと約30USドル 送料が20USドルと当時から考えると約倍の値段になりました。
まぁ送料は関係ないからそれほどでもないですね
まず取説をみて理解しなくてはなりません。ネットではほぼ情報がありませんので。
取扱説明書の画像
まず注意点が書いてあります。
次の説明がこのGETAに合うチップセットとCPU名ですね。
この列から考えると945あたりが良さそうです。
945チップセットはメモリの制約があったり、CPUにも制約があるので、オークションでの人気はほとんどありません。
逆に買いやすい値段で手に入るといえます。CPUのほうは 例の64Bit対応のPentium4-3.4GHzを用意しました。
オークションでギガバイトのGA-8I945P-Gというのが新品の格安で売られていたので即購入
一見ふつうの775マザーですね
新品未開封でしたが、念のため775のPen4-2.6GHzで動作チェック。問題なし
今回のゲタはソケットカバーがついたままでは搭載できないため、ソケットのカバー部分だけを外します。
もともと外れるようにはできてませんので、ペンチでカバーの曲がり部分を矯正し無理やり外します
GETAの取付
下の画像のように一旦GPTCA-01を搭載し、この上にCPUを載せてレバーを戻します。
ただし、このGETAそのものは固定することはできません。
説明書ではクーラーを取り付けてネジでの固定によってサンドイッチしろとのことでした。
あからさまに強引な所業ですね。裏からまわすタイプだとCPUやらクーラーやらがガタついて取り付けが難しいと思います。
一旦CPUを載せて、クーラーを固定せず動作させてみます。
負荷を掛けなければ温度上昇もひどくないのでいつもこれで動作チェックするのですが、起動しません。
64bitのCPUではだめなのかと思い、違うPrescottを試しましたがだめ、ではノースウッドを・・・
だめです。6個ほどいろいろ試してみましたがダメでした。
PCIの検証ボードをさして確認したところ、CPUの認識不良のようでした。
ここでしばらく思案しましたが解決策が分からず、たまたまクーラーを虎徹に交換したところあっさり起動・・・ん? と思い前のクーラーに戻して虎徹にしたらまた起動
どうやら、これある程度の荷重をかけてないと認識しないようです。
3.4Ghzの64bitも認識したので、きっちりしめて組み付け直したんですがまた起動しない・・・。
どうやら強すぎても弱すぎても起動しないようです。
微妙なトルクを要求するようです(笑)
これの使用に際し、今まで使ってたP4i945GCを全バラし撤収しました。
原理的には同じですし、メモリ選択の幅がこっちのほうが広いのでそうしました。
OSのインストール完了。このマザーはNXbitに対応しているはずですが、Win10及び8のインストールはできませんでした。
これでこのPentium3.4GHz-prescottCPUのNxbit対応はしてないということが確定しました。
マザー上の仕様のため、メモリは4GB積んでも3.3GBまでのようです。
またクロックも800メモリですが667までのようで、クロックアップなどの設定を入れると即起動不能に陥ります。
まぁ、元のBIOSがそれようではないので仕方ないですが、P4i945GCのほうはその点設定が入るのであっちのほうが有利かもしれません。結局メモリが4GBまでの認識であれば2ソケットで十分ですから、優位性がなくなった形になります。
つかってみた感じですが、意外にさくさく動きます。
P4i945GCのときは結構ひっかっかたような挙動ともっさりが同居するような感じでイラつく場面もありましたが、これはその辺が解消されている感じです。さすがに重いアプリを動かすととたんに100%張り付きます。
WEIの画面
WEIを走らせて見ました。
最低スコアはCPUの4.2です。Win7のWEIなのでだいぶ低いですが当然ですね。
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