WHS(PP3)のシステムHDDを交換(クローン化)

通常WHSのシステムHDDはソフトを使ってディスククローンしただけでは使用できな

その場合

  • コネクタソフトがインストールされていませんと表示される
  • コネクタソフトでシステムHDDが追加されていませんと表示される
 HDDのクローン化だけだと、表示される画面例

コネクタソフトを起動してディスクの記憶域を見ると、システムHDDはあって起動しているのに追加されていませんと出る
 サイズを計算していますのプログレスバーが延々と動き続ける

これらをレジストリをいじることによって動作させるために以下のやり方を記述します。

交換手順1 uniqueIDの変更(HDD自体に振られているIDの変更))

  1. サーバーの電源を切り、システムHDDを取り出す
  2. ソフトなどを使って新しいHDDにコピー(イメージは× クローンコピー)
  3. ※EaseUS Todo Backup Free 10.0 でクローン化コピー できました
  4. サーバーの旧システムHDDをサブPC(OSはVISTA以降)に取り付ける
  5. ファイルを指定して実行→ Diskpart と入力
  6. Diskpartが起動する(以後コマンドは 赤字部分のみ)
  • list disk と入力
  • Select disk X と入力(※X はサブPCにつけたサーバーHDDの番号 容量などで推測する)
  • uniqueid disk と入力
  • 出てきた IDをメモ帳などに記録しておく
  • exit と入力して終了
  1. コピーした新しいHDDをサブPCに取り付ける
  2. ファイルを指定して実行→ Diskpart と入力
  3. Diskpartが起動する(以後コマンドは 赤字部分のみ)
  4. list disk と入力
  5. Select disk X と入力(※X はサブPCにつけた新HDDの番号 容量などで推測する)
  6. uniqueid disk と入力
  7. 出てきた IDを確認しておく
  8. uniqueid disk id=xxxxxxxx と入力(xは旧HDDで記録したID番号)
  9. exit と入力しdiskpartを終了する

交換手順2(WHS側のレジストリ設定)

  1. WHSからデータドライブを含めたすべてのHDDを抜き、新HDDだけを取り付け
  2. WHSを起動する(SATA番号を間違えないように 旧システムがついていたSATAポートへ)
  3. WHSを起動(モニターやキーボードなどをつけて操作できる状態にする(リモートでもOK)
  4. スタート → マイコンピュータを右クリックして管理をクリック
  1. 左側のデバイスマネージャ をクリック
  2. ディスクドライブの+をクリックして該当HDDを確認
  3. HDDの名称をメモ帳などに控える
  • スタート → ファイルを指定して実行 → regedit と入力してエンター
  • HKEY_Local_Machine → SOFTWARE → Microsoft → Windows Home Server → Storage Manager → Disks
  • ここで表示されるフォルダを一つずつクリックしていき、右側の名前のFriendly Nameが System disk となっているものを探す

見つけたら、左側の該当フォルダの+をクリックし  Attributes フォルダをクリックする

  • 右側の  ManufactureName をダブルクリックし、値のデータを先ほど控えた新HDD名に書き換える
  • 書き換えたら OKボタン

交換手順3(WHSボリューム情報の更新)

  1. WHSの スタート → ファイルを指定して実行 → コマンドプロンプト → wmic と入力してエンター
  2. partition get name, startingoffset, size と入力してエンター
  3. この画面を開いたままにしておく
  1. スタートからファイルを指定し実行に regedit と入力してエンター
  2. レジストリエディタが開いたら
  3. HKEY_Local_Machine → SOFTWARE → Microsoft → Windows Home Server → Storage Manager → Volumes
  4. フォルダをクリックして Mountpoint の データ部分が C:¥ になっているものと D:¥ になっているものを探す
 ↓以下の画像はD:のもの (設定はD:から行っていきます)
  1. みつかったらそのフォルダの下のフォルダで Attributes ではないほうのフォルダをクリック
  2. その中に固有の番号のペイン(名称)があります
  3. レジストリエディタと先ほど開いたままのコマンドプロンプトの数字と比較します
  1. 同じ桁数で似たような数字の羅列があるのでそれが同じD:のエントリだと思われます。
  2. レジストリエディタの数字の名前をコマンドプロンプトのStartingOffsetの数字に書き換えます
  3. ※名前を右クリックして名前の変更

次にレジストリエディタのデータの値(ダブルクリック)もコマンドプロンプトのSizeの数字に書き換えます

  1. 同様に C:もレジストリエディタの数字の名前をコマンドプロンプトのStartingOffsetの数字に
  レジストリエディタのデータの値(ダブルクリック)もコマンドプロンプトのSizeの数字に書き換えます

Mountpointの変更はこれで終了ですが、コマンドプロンプトは閉じますが、レジストリエディタは開いたままにします

交換手順4  システムMountedDevices情報の更新

  1. レジストリエディタから  HKEY_Local_Machine → SOFTWARE¥Microsoft → Windows Home Server¥Storage Manager → Volumes
  2. MountpointにC:を持つキーを探します
  3. SystemNameをダブルクリックして、値のデータをメモ帳などにコピーしておきます
  1. 同様にD:を持つキーからSystemNameをダブルクリックし値のデータをコピーしておきます
  2. レジストリエディタの  HKEY_LOCAL_MACHINE → SYSTEM → MountedDevices を開く
  3. \DosDevices\C:をダブルクリックし、値のデータをマウスで反転させ、全選択状態にする
  4. 右クリックしてコピー
  1. 3.で保存したSytemNameの値と同じ値の名前を探し、ダブルクリック
  2. 値のデータを7.でコピーしたものを右クリックで貼り付けします
  1. 同様にD:、\DosDevices\D:も書き換えます
  2. ↓このように 書き換えできればOK
 C:やD:の\Dosdevices\ の値のデータと Volumeの値のデータが同じになるように
  1. これでレジストリの編集は終了です
  2. 再起動してWHSコネクタを起動し、サーバーの記憶域を確認すると、正常になっていればOK

交換手順5 バックアップ設定の修復

上記のやり方で、Systemドライブのマウントとサーバーの記憶域の設定は正常化されていますが、
コンピュータのバックアップ設定をみると、不明のままで、バックアップを利用できません。になっている
  1. 設定ボタンをクリック
  2. 左側の バックアップ をクリック
  3. 「バックアップデータベースの修復」から ”修復”をクリック
  1. バックアップデータベースの修復ウィザードの開始がでる
  2. ”バックアップ データベースの修復中にいくつかのバックアップを恒久的に失う場合があることを認識しています。”にチェックを入れて次へをクリック
  3. 自動で修復され、コンピュータのバックアップ状態も正常化されます

以上ですべて終了
 ※元のSystemHDDも使えますが、古いHDDを再び使う場合は、交換手順5のバックアップ設定の修復をする必要があります
 ※古い方HDDをこれで修復すると新しいHDDを使う場合は再びこのバックアップ設定の修復だけは必要になります


参照元
http://www.mediasmartserver.net/forums/viewtopic.php?f=3&t=6826
https://sites.google.com/site/anbaiyokinihakarae/whs/whs_systemdisk