最近殻割も進んでいてLiquidPro化、熊グリス化という言葉をよく聞くようになりました。
ダイとHSの間に液体金属をつけて熱伝導をよくするという手法ですが、液体金属にはガリウムという成分が入っていてこれが一部の金属を溶かすため、成分不明のクーラーに使うと溶けるということもネットで報告がありました。銅成分は大丈夫らしいが、クーラー部分なのか冷却部分なのかどこに使われているかわからない、色が銅っぽいけど銅じゃないかもしれない。
そんなことから確実に使えるかどうか不透明なことも多く、クーラーとHSの間にはグリスを使うことが多いようです。
実際に検証してみる
簡易水冷から
しばらく塗布してから負荷テストを行い数日放置後
少し拭いてみましたが、銀色が広がっています。これは液体金属が広がっているだけで、溶けている様子はありません。これをクリーニングしてみます。
少し銅色が薄くはなりましたが、溶けた様子はなく、再利用可能です。
このクーラーはかなり前に発売されたAntecのかなり安い簡易クーラーです。
安いクーラーでも液体金属の使用は可能でした。
よくある水冷ブロックで検証
K-Supremacy-MXというブロックです。
これも銅使用と書かれていました。
まずは同じように液体金属につけ、ベンチマークやストレステストを行い数日放置して外したところ。
こちらも見るからに溶けている様子はありません。
それでは同じようにFlitzPolishで磨いてみます。
こちらもかなり綺麗になりました。このまま再使用できそうです。
ちなみに、色ばかり銅色っぽいのでシルバー色はどうなのかと思いますが
この後Bykskiの銀色水冷ブロックで試してみましたが、同様にきれいになりました。
銅の上からニッケルコートをしている製品も多いようなので、アルミなどと誤解される場合もあるようですがこの場合も使用が可能のようです。