Ryzen 1800X 省電力化設定

 Pstate設定はBCLKを数値を変更すると初回は反映されますが、次回起動時以降リセットされデフォルトに戻ります

OCも大体の目途というか限界が見えてきたと思いますので今回はそういった設定を元に省電力化を進めていくということになります。
RYZENはWindows上でRyzenPlanをインストールすることである程度の省電力化ができますが、OCしている状態では省電力化にはなりません。

省電力化の条件
■クロックが固定されていないこと
■電圧がMANUAL設定になっていないこと
■P-Stateで動作していること


これらが条件になりますので、OCするためにクロックをMANUAL打ちで行っていたり、電圧を固定していると省電力化できないことになります。
そこでP-Stateでの設定を使っていくことになります。
ただ、これらを行う前に、OCのテストを入念に行い、きちんとストレステストがPASSできているかがわかっていないといざ設定しても、ブラックアウトしたときに原因がOCによるものなのかP-Stateの入力ミスなのかがわからないのでまずOCによるテストをしっかり行っておいてください。
そしてこのOCのテストも最大のOC設定だけではなく、中間で使う設定もそのクロックと電圧を把握しておく必要があることも付け加えておきます。
ただし、中間設定や最低設定は負荷がかかると自動的に上位のクロックと電圧に切り替わるので動作がある程度できていれば問題ありません。

今回はC6Hでの設定を例にあげて行います。
まずこれまでに行ってきたOCの設定を変更していくものと仮定します。

ExtremeTweakerの設定

クロック周波数はP-Stateで行いますので、AUTOにします(MANUAL入力するとこっちが優先されて反映されません)

  1. AI Overclock Tunerの設定はいれておいても問題ありません。ここでのメモリクロックの入力も問題ありませんのでストレステストでPASSしたメモリクロックに合わせておきます。※ただし、ベースクロックをいじっている場合は、P-State設定には反映されていないのでその分の計算が必要になります。
  2. BCLKは今回100.2と依然行ったストレステストを元に入力しています。
  3. Costom Core RatioはAUTOにします。
  4. CPU Core RatioはAUTOにします。
  5. CPU Core Voltageですが、AUTOで行えば後にPstateで入力した数字が反映され、Offsetの場合はVIDに対して入力した数字が上乗せか差し引きして設定できます。
  6. 今回はほぼゼロに近い0.00625のOffsetで合わせています。

SOCについては0.95Vに指定

続いてP-Stateの設定

  1. Advanced
  2. Zen Common Options
  3. Custom Core Pstates と進み
  4. Acceptをクリック

Pstate設定

ここで入力した数字が上のPstate0を基本に下にいくほど条件によってクロックに反映されます。

  • ustm Pstate0 にOCを行ってPASSした数字を入力
  • 今回は 100.2×40 なので 4008Mhzというクロックに合わせていきます。

オーバークロックを指定するのに FID DID VID という3つの値で決めるのですが IntelでOCしてきた人にはちょっとわかりにくいかもしれません(私もAMDは本当に久しぶりなのでだいぶ考えました)

AMDを長くやってきた人ならすぐにピンとくると思います。
これは、K10STATでやってきたOCと同じクロック設定の仕方なのです。
K10STATでのクロック生成について を参照すると
【Frequencyは下記FIDとDIDの数値を得た上で最終的に生成される実周波数の数値になります。ここを直接指定することは出来ません。】
リンク=http://k53ta.wiki.fc2.com/wiki/K10stat

■FID・DID設定の意味■
FID=1上昇ごとに基本周波数に対して既定周波数がプラスされ周波数を生成します。
DID=FIDが上昇の為の項目だったのに対し、逆の下降為の数値を扱う項目になります。1上昇ごとにFIDで設定された周波数に対して既定の数値で割った周波数に修正を行います。
※VID=入力電圧(要求される電圧ではなく実際の入力電圧)

入力値
まずは基本設定のCustom Pstate0 から入力します AUTOになっているところをCustomへ変更し
FID、DID、VIDの部分を英数字の入力で変更します、反映されたクロックと電圧は上部に表示されます

 ルールとしてはクロックの高いものを上位にし、下部に行くほど低く設定します。
細かくすればするほどできますが、あまり極端にクロックの差をつけると挙動がおかしくなる場合もあるのでクロックの差をなるべく狭くし、緩やかなクロック差を作っていくと良いかもしれません 今回は4段階で合わせてみました。

 数字の入力についてですが、2桁の数字でローマ字と組み合わせて使います。このあたりは
これを元に数字を検討します。4008Mhzになるように FIDの数字をかえていきます。適当に入力しても下の少し薄くなったところのFrequency (MHz)で入力した数字の結果が出ますから割と簡単です。
今回はFIDにA0と入力し、DIDはそのままの8という数字で4000Mhzが出たのでこれを使います。

先ほど話した通り、ここでの数字は100Mhzが基本でBCLKは反映されませんので、実際は4008Mhzで動作することになります。
VIDの数字もOCテストで行った数字を元に近い数字が 20 で1350000 とでました。この数字は電圧で1.35Vを意味しますので20と入力しました。

各P-STATEの設定

※Pstate3に関してはどうやら1800Xの仕様なのか今のところ反映できていませんでした
これで設定は終わりですので最後にSAVEを押してOSを起動します。

実際の挙動

設定を終えて実際のOS画面を見てみます

負荷テストについては普通にLLCも効いてOffsetにしていますので、電圧が盛られ1.375Vまで昇圧し安定しています。

これで省電力化のほうも一通り終わりました。
あとは細かいところを詰めていけばよりよく使っていけると思っています。
■追記設定入力後、OSを起動してもすぐにクロックダウンしません。しばらく気長に時間をみて下がるか確認してください

※ここまでで一つわかったことは、電圧入力をFID、DIDで設定した場合高負荷時に電圧降下が低く、電圧が下がらずしっかり盛られるという挙動がありました。
このことから、比較的低いLLCにおいてより高いクロックを狙えるような気がします。