9900Kのオーバークロックはメモリに注意

コアが増えた分発熱の仕方が急激に

9900Kをオーバークロックする際に、Vcoreを盛りながら起動電圧を測り、その後負荷テスト(OCCT-AVX有)を試していたのですが、途中急激に温度が上がり、限度(95℃)に達して終了することが相次ぎました。
またその後もAVXを無しにし、テストを繰り返しましたが温度で終わるパターンとエラーで終わるパターンが負荷が落ちているときそれぞれに発生して不思議な状態が続きました。
負荷が急激に下がったときにはQRエラー(QRコードの表示のある薄いブルースクリーン)が発生し再起動にもなることもありました。

温度限界のVcore

Vcoreを1.32Vにあげたあたりから温度上昇が追い付かない状況にもなりました。電圧はLLCは最高ランクより一つ下げた状態だったので負荷時に1.33にいくかどうかという状態です。
殻割+Copperを装備していて、ラジも360×3を積んでいるので接着面やクーラーの取付状態を疑いましたが、特に問題はありませんでした。

メモリOC時のAVXへの負荷が多い

初めはCPUを定格で設定し、メモリは4166MhzのOCタイプだったので4166Mhzで動作させようとしたのですが、起動すらしなかったため、4000Mhz落とすと、起動することができたので、そのまま負荷テストを行い、その後マージンを取るつもりでタイミングも少し緩めていたのですが、そもそもこのクロックすらだめで、それが原因だったようです。

使っていたマザーはASUSのROG-Z390Fで、メモリをXMP1にて設定をし、その後クロックを4000Mhzに落としレイテンシも多少緩めた状態で設定し、
CPUを5000Mhzにまで上げて、Coreを少しずつ盛りながらベンチを回すということを行っていました。

4000Mhz台になってくると発熱にもかなり影響が出る

メモリがあっていないのか、そのクロックが耐性の悪い状態になっているのか温度上昇に拍車をかける状態になっていたようです。
また安定性も通常時は影響がないように見えますが、ある程度の負荷がかかったりかからなかったりしたところで不安定になり、落ちていました。

このことからOCする際はまずXMP設定を入れず、メモリを定格に固定してからCPUのOCを行ったうえで、メモリクロックを合わせたほうが
設定がやりやすいでしょう。原因究明が簡単ですから。この辺は販売当初のDevillsCanyonに似た状態でしょうか。当時もメモリクロックが微妙でした。

CPUの限界値がある程度わかってきたら、メモリクロック上昇によるCPUの電圧の上乗せ必要ありませんでした。
2666Mhz→3866Mhzに至るまでメモリ電圧は上げましたが、Vcore電圧は一切も盛らずに可能でした。