オーバークロックについては、クロックだけを上げる行為と思われがちですが、実はオーバークロックにもいろいろな解釈が存在します。
- 最大限の電圧や設定を駆使してCPUのクロックを上げて、PC性能を上げる
- 本来の性能をしっかりと発揮させる
- 使わない性能を考えてクロック数を適正化する
- CPU以外の部分の性能を上げる
最大限の電圧や設定を駆使してCPUのクロックを上げて、PC性能を上げる
文字通りクロックを上げたオーバークロックの事です。一般的なオーバークロックとはこのことを言います。これをすることで電圧や倍率などを上げてPCの性能を最大限に活かします。
しかしマザーボードやCPUを壊さないためにもある程度知識と経験が必要になります。
本来の性能をしっかりと発揮させるオーバークロック
これはCPUやマザーボード自体の性能を安全な範囲で調整して使うことを意味します。
パソコンを組むとき、マザーボード上の設定はAUTOになっていて、そのまま組み立て起動すると思います。しかしCPUの電圧等もデフォルトのAUTOのままで設定されます。
このときのこの電圧はフリーズや動作不良を起こさないためにあらかじめ高めに設定されています。余計に電圧がかかっていると考えれば良いでしょう。
その余計にかかっている電圧の範囲内のみで、電圧を高くしたりせず、その電圧の範囲でクロックを上げるのみという手法です。
ですので、オーバークロックといっても、電圧などの電源部分は設定せず、その電圧で使えるクロックまで上げることのみを意味します。
使わない性能を考えてクロック数を適正化する
たとえばデフォルトで4Ghz、1.3Vで動作するCPUがあるとします
これを前節のやり方の逆の考えで、電圧の範囲でクロックを上げるのではなく、クロックをそのままに、そこまで使える電圧を下げてしまうという方法です
元々AUTO設定はその分マージンがありますから、そのCPUクロックで動作する電圧を下げていくとで、同じクロックでも省電力化させるという手段です。
また、普段はそこまで高性能が必要ではないということきに、電圧とクロックを下げて使用する方法もありますが、これはオーバークロックとは逆にダウンクロックと言います。
最近のPCは自動でその機能がありますから、あえてそこまではしなくても構わないと思います。
CPU以外の部分の性能を上げる
オーバークロックという言葉はCPUだけのものではありません。例えば、メモリやビデオカードなどもオーバークロックできます。メモリも本来の性能を発揮するため電圧の範囲で上げたり、電圧も上げてクロックもあげたり、レイテンシを調整したりとCPU以上に設定をする個所があります。