Windows8.1、Windows10も出そうなこの時代にあえてWIN98を組む。
2017年9月現在、Windows98やMEのマシンを作るという発想はあるだろうか? なぜに? と思うかもしれませんが、古きよきOSを試してみたいという流れからないこともないとして話をします。
まず、これから組むにあたっての問題点をあげていきます。
- 当然OSサポート切れである
- マザーボード、及びパーツ類の多くは中古でしか入手できない
- Windows98はほとんどがサポート対象外で使いにくいため、98でもSEが前提となる
- 仮に組めたとしてもYoutubeなどの、最新のHTMLに対応しておらず表示できない場合がある
ドライバやソフトやユーティリティー系の動作の問題で最終的に98SEがベストとなるでしょう。
まずはパーツ選びからになりますがマザーボードで98SEマシン用となるとドライバが用意されているマザーボードは少ないです。
ここではソケット478を使った話になります。最新のマザーでもインストールはできますが、ドライバがありません。純正新品ドライバ付となると現存しているのは、Asrockの P4i65G 775i65G などのモデルで非常に少ないです。
多くのマザーが98SEドライバを付属しておらず、XP以降のドライバのみとなっているのが現状です。
実際に組み込み
P4i65Gはまだ新品で購入が可能です。ですが、そろそろ新品で買いにくくなりました。(2017年9月現在)
このモデルはSATAのHDDがブリッジでそのまま使えます。Combined Mode がbiosで選べるのでSATA-HDDを起動ドライブとして使えます。
メモリはMAX2Gまで搭載可能ですが、98SEの場合OSインストール時に512MB以上搭載するとエラーで起動不可になりますから細工が必要です。インストール用に512MBを1枚、設定後用の1GB2枚の3枚を買っておいたほうが楽です。
インストール時には512MBを1枚、インストール後に System.ini ファイルをいじって認識、動作できるようにしてから、1GB2枚に差し替えます。最大が1152MBなので1GB1枚と256MBでよいようにも思えますが、XP等もインストールして使うことまで考えておけば当分は快適です。値段もあまり差はありませんし。
amazonで新品がまだ手に入ります。(2017年9月現在)相性もあるので2枚ワンセットのものを買うと良いでしょう。
新品のDDR400 1GB×2があります。 1600円で買えました
CPUはいろいろ言われてますが、このマザーではペンティアム4の3.4Ghzでも初期状態で認識・動作します。やっぱりMAXスペックを搭載したいところでしよう。
残念ながら最近では新品の3.4どころか3GHzクラスは新品でもオクで出品がされなくなってきました。
次がHDDですが、478マ シンで98SEを快適に動作させるために必需なのがHDDではなくSSDです。いずれにしてもデフォルトではHDDの壁もありますからシステムで簡単に搭載できるのは137GBまでです。また速度もATA133の制約があるのでシーケンシャルの速度よりもランダム4Kの速度を重視します。 AFT、4KアライメントタイプのSSDは速度が出ません。アライメント調整を行っても空領域の間違い報告で弾かれます。フォーマットもFAT32なのでSSD選びはその制約を受けないものを選びます。4KSSDで試したところ、ランダム4Kが一桁になったりしたこともありました。
東芝のちょっと古いモデルや、Intelの初期の時代のほうが使いやすいです。シーケンシャルはチップセットの制限で150MB/s以上は出ませんから、そこは判断材料にはなりません。
電源は今普通に売られているもので十分です。効率的には300Wもあれば十分です。クーラーは478用のものがだいぶ減りました、また水冷関係はもう水枕やバックプレートが手に入りません。
私の98SEマシンは実は水冷にしてあります。水冷といっても簡易タイプですが。
残念ながら478用の水枕は国内ではもう手に入りません。外国でも数年ほど前に在庫であったAQUAコンピュータで少しあった程度でした。今はEbayで購入することが可能です。
OSもヤフオクで今も購入が可能です。
ちなみにインストールにP4i65gを使うとFDDは必要ありませんが、USBは起動時にドライバ不明で弾かれます。SATAかPATAのCDROMドライブが必要になります。
※HDDにOSをコピーしてそこからインストールするのが簡単です(空のCドライブとインストール用にDドライブという構成)
インストールについてはインストール手順で詳細に書いています。
自作した98SEマシンを以下紹介しておきます。
【M/B】Asrock P4i65G
【CPU】Pentium4 3.4GHz(prescott)@3.651GHz
【クーラー】 CoolerMaster miniP120(水冷)
【MEM】BUFFALO PC3200 DD400 1GB×2
※Windows98SEは1152M制限済
※WindowsMEは1990MB制限済
【SSD】東芝 SSDN-ST64H ×3(WindowsME&Windows98SE&XP)
【VGA】ATI R9550L-C3H AGP 256MB
【サウンド】オンボ
【光学ドライブ】 なし
【電源】Silver Stone SST-ST50F-P
【ケース】coolerMaster TestVenchV1.0+ガラスアクリルカバー
【OS】Windows98SE&ME
KanelEX4.5 Firefox4.5
なんだかんだで、総額が最近の最新PC数台分になりました(笑
予備パーツも含めて新品パーツ構成で数台分所持しています。
2017年9月現在、このマシンは解体しました。
まずこの乳白色の冷却液ですが、長期で放置しておくと固着します。
しばらく動作させないで夏季の間放置していたら、ポンプから上の部分の排水弁のあたりまでのチューブの内部のほとんどが固着していました。
ICEDragonだったと思いますが、このころから濃い着色系はやばいと思いました。ポンプは効果ですし、水枕ももうありませんから。
この後775i65G、QuadCoreCPUを使っての98SE及びMEのインストールに成功しています。
またさらに775i65GでのWindows95の動作にも成功しました。
不明ドライバは多いですが、必要なデバイスはすべて違う方向から当てる形でHDサイズ画像で音声付という内容です。
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