以外に簡単だったSTIM(ハンダ?)の殻割
簡単にソルダリングを除去する方法を書いていきます。
9900Kではソルダリングになりましたが、ソルダリングの質が悪いのかあまり冷えている印象もないようです。
海外ではsTIMとも揶揄されているようですが。
HSを外すためにROCKITCOOL製のROCKIT89-9TH GENを使用します。
あっさり殻割は完了
画像のようにこのままではダイの部分に張り付いたハンダの後が多数あってボコボコです。このボコボコの部分はエタノールなどでは拭き取れません。
これは金属なのですが、ガリウムを含む液体であれば取れるようです
QuickSilverを使用
LiqudProなどでも取れますが、価格が高いのでこちらを使います。
ダイに張り付いたインジウムを除去
ダイ部分にクーラーをつけるときのようにQuickSilverを塗ります。
あまりたくさんつける必要はありませんが、少なすぎると反応が悪いです。
このまましばらく放置します。20~30分程度。
室温にはあまり関係ないと思いますが常温化が望ましいと思われます。
時間経過後除去作業
擦りながらQuickSilverをふき取っていきます。綿棒で押し付けながらやると良いでしょう。
消しゴムで文字を消すような感じで起伏のあるところからやっていきましょう。
かなり取れていきます。
綺麗に削れたあとです。
小さいぽつぽつが残ったり塊が残っていたら、この時点でもう一度液体金属をつけてその部分を集中的にやって画像のように完全に段差が消えるまで行ってください。表面からソルダがほぼなくなった状態です。
表面の仕上げ
FlitzPolishで残りを研磨しながら磨く作業になります
これでまんべんなくこすります。だんだん表面がつるつる滑り出すのがわかります。最後に柔らかい布で拭いて終了です。
CopperIHSの取付
マスキングをはがして、ROCKITCOOLのツールについているカスタムガイドをつけます。
画像では処理していませんが、ソルダーレジスト※をしておきましょう。
※接点部分の絶縁処理 サンハヤト ソルダーレジスト補修剤
ダイとHSの裏側に液体金属(LiquidPro)を塗り、ULTRABLACKの接着剤を周囲に塗り、HSを装着し、圧力をかけて終了。
すべて同じ場所で買えます
圧着し乾燥して終了
ここまでの時間で1~2時間というところですか。
もっと難易度が高いと思っていましたが、残ったソルダリングの除去時間に費やしたのが大部分ですが
硬いものを使わないのでいいので、ダイへの損傷が極めて低いやり方なのでリスクが低いと言えます。