ZenStateを使ったOC設定

RyzenのPstateをOS上から行う

注意事項(※未確定部分もあるのでご了承ください)
※BISOバージョンをAGESA対応0079以降を使用する(1002以下ではHPETをオンにすると使える)
※古いバージョンのZenStateだとエラーで起動できない場合ありv0.2.2推奨
※古いバージョンのZenstateだとスリープ復帰時などに解除される
※BCLKを100から操作すると、電圧は下がってもクロックは下がらないので設定しないこと(100)
 これはPstate(BIOS0802)の仕様のようでBIOSのPstateも同様にBCLKを操作すると次回起動時解除されます
 (BCLKの設定を入れても動作はするがクロックが下がらない)
メリット:OCに失敗しても、次回起動時のPOSTではBIOSに変更はないのでループなしで復帰起動できる

導入方法(Windows10の場合)

  1. BIOS上の設定でPstateはすべてAUTOに設定する(デフォルト)
  2. クロックや電圧をマニュアル設定しない(AUTOする、電圧のところはOffsetでもOK)
  3. ここからのページからBalanced power planをインストールする
  4. コントロールパネル→システム→電源オプションから電源管理を AMDRyzenBalancedに変更する
  5. 4.で変更した電源プランから下部の”詳細な電源設定の変更”をクリックし、プロセッサの電源管理の最低値を90%から0%にする
  6. OverclockNETからZenStates+0.2.2.zipをダウンロード
  7. C:\の中に適当なフォルダを作ってそこに解凍(デスクトップでもok)
  8. AsusZenStates をダブルクリックして起動

アイコン右下の”ZS”の文字アイコンをダブルクリック する

※右クリックしてもグレー表示でexitしかできません

ZenStateが起動しますので、電圧やクロックが設定できるようになる

  • テスト済みOCが安定した使用をしてない以外は  apply at system と Tray icon at sysmtem  にはチェックを入れないほうがいいです
  • チェックすると動作しない設定でOS起動時に毎回適用されエラーループの可能性あり
画面中央左下参照

安定したOCの動作環境が分かっている場合は

  • apply at system
  • Tray icon at sysmtem

この2つにチェックを入れておくと 次回起動時やスリープ復帰時にも適用され、アイコントレイ内に常駐できます。

ZenStateを解除する

  • apply at system
  • Tray icon at sysmtem

この2つのチェックを外してApplyボタンをおす
(これは不要かもしれませんが念のため)

  • 右下アイコンの ZS を右クリックして exit をクリックしてアイコンから解放
  • ASUS ZenStatesフォルダ内の uninstall をダブルクリックする

ZenStates でOCする

BIOS上でOCを行うと、

  • 起動時に比較的高めのVcoreを要求される場合がある
  • 設定不足で起動失敗したあとは一度CMOSクリアの必要がでる
  • 失敗するとはSefeBootになり再設定が必要になる
  • BIOS上のPstateからの設定も失敗は同じ状態になる

以上からBCLKでの積極的なOCをする以外はこのソフトで行ったほうがかなり楽だと思います。

BIOS入力では同じ設定を打ってもたちあがってこずに00表示の場合もありましたしが、ZenStateの場合はVcore不足やクロックによる設定を行って失敗してもBIOS上では反映される、OS起動時に反映されるため、このソフトでは起動時には元に戻って立ち上がってくるので非常に楽です。

設定例

これはVcore1.3825v(HW読みで1.395V)でのCinebenchのスコア 普通に1800超えで41倍を使えています。しかも、XFRが効いていて余裕があるときは単コアが4200Mhzになります(SSは冷却不足で+50Mhz)

LLCさえ間違っていなければ、負荷時に適当な電圧を盛ってくれてきちんと動作します。

限界付近の 42倍にしてみた設定値

通常では立ち上がってくることすら難しい領域ですが、起動時の最大電圧が不要なので、1.417Vで4200Mhzで動作しています。
こんなしかし楽な設定はないです。ソフトウエアOCというのはいろいろ面倒だったのですが、BIOSとの連携がしっかりしているため安定します。